恒星時は春分点の時角として定義される(あるいは、その時に真南に見える星の赤経としても定義できる)。春分点が子午線を通過する時、すなわち赤経0時の線がちょうど頭上にある時にその場所の地方恒星時は00:00である。グリニッジ恒星時はイギリス・グリニッジでの子午線(本初子午線)上で測った春分点の時角である。これ以外の地方での恒星時の値は経度に応じて変わる。東経15度の地点での恒星時はグリニッジ恒星時より1時間進んだ値になる(24時間ずれるとちょうど地球を1周する)。もちろん恒星時は時の単位だけでなく、計測の精度に応じて分・秒あるいはそれ以下の値まで求められる。グリニッジ恒星時とUT1はある定数(1.00273790935)倍だけ異なっている。
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恒星時を使うと、ある時刻にどの天体を観測することができるかが容易に分かるので恒星時は天文台でよく使われる。天体の天球上の位置は(地球上での経緯度と同様に)赤道座標、すなわち赤経と赤緯で天の赤道に対する相対位置が表されるが恒星時とある天体の赤経とが等しい時、その天体は最も高度が高い位置、つまり子午線通過の位置にある。この時、天体は大気による減光が最も小さくなり観測に最適となる。
グリニッジ恒星時からその地方での恒星時を求めるには、地方の西経をλとすると(東経の場合には負の数になる)。